楽天戦力分析【リリーフ篇】
楽天戦力分析と題し、ポジションごとの戦力分析を行っていきます。
前回は先発投手陣を見てきました。2回目となる今回は、リリーフ投手の分析を行います。

はじめに
昨年シーズンは、開幕当初こそ鉄壁のリリーフ陣と謳われたものの、シーズンが進むにつれて打ち込まれるシーンが目立ちました。
首脳陣の意向で先発陣が長いイニングを投げなかったこともあり、シーズン後半は疲労の色を隠しきれませんでした。
2021年シーズンは盤石の先発陣がそろいますが、リリーフ陣はどうでしょうか。
守護神再転向・松井裕樹
まず、2019シーズンにはセーブ王に輝き、通算で141セーブを挙げる「守護神」松井についてみていきます。
松井は2019年に防御率1.94で38セーブを挙げ、セーブ王のタイトルを獲得しました。
翌2020シーズンは本人の希望で先発への再挑戦を行います。
しかし、結果は4勝5敗と振るわず、先発では松井らしい躍動感のあるピッチングを見せることが出来ませんでした。
シーズン終盤には崩壊したリリーフ陣を立て直すべく、中継ぎに逆戻りしています。
守護神復活でリリーフ陣立て直しへ
今シーズンの松井は、再び守護神として抑えに回ることが決定しています。
先発陣の整備に加えて9回に絶対的な守護神がいれば、勝ちパターンで試合を落とすことは少なくなるでしょう。
優勝するためには、松井らしい投球で接戦をものにすることが必要です。
圧倒的テンポ感・牧田和久
次に、ベテランの技が光るのが牧田です。
昨シーズンメジャーから楽天への移籍が決まると52試合に登板し防御率2.61と安定した成績を残しました。
この防御率は昨年の楽天中継ぎ陣でトップの成績です。
牧田の持ち味は何と言ってもテンポの速さでしょう。
キャッチャーからボールを受けるとすぐさま投球モーションに入り、相手に考える隙を与えません。
アンダースローから繰り出される相手をかわすような投球は、まさに熟練の技です。今シーズンも大車輪の活躍に期待がかかります。
便利屋・酒居知史
酒居もまた2020シーズンの楽天ブルペンを支えた1人です。
酒居は2020年にFAした美馬学の人的保証としてロッテから移籍してきました。
開幕から試合の勝ち負けに関わらず様々な場面で登板を重ね、46試合に登板する事となります。
ロッテ時代の2019シーズンにも54試合に登板しており、そのタフネスさには定評があります。
シーズン中盤からは勝ちパターンの一角を担うまでに成長し、今後の活躍にも期待のかかる選手です。
助っ人リリーフ・ブセニッツ
助っ人リリーフ・ブセニッツも今年で3年目になります。
来日1年目の2019シーズンには54登板で防御率1.94と、松井と並んで防御率1点台の好成績を収めました。
昨年は抑えに抜擢された森原が二軍に落ちると、シーズン中盤からは抑えとして主に9回に登板し、試合を締める役割を果たします。
しかし、防御率は2.86と少し物足りない成績に終わっています。
特に、制球が定まらずにピンチを招くことが多々ありました。
2021シーズンは再び中継ぎに戻るため、プレッシャーから解放され2019シーズンのような活躍を期待したいところです。
終わりに
今回は楽天リリーフ陣の解説を行いました。
松井裕樹が再び抑えに戻ることによって、昨年に比べてリリーフ層が厚くなることは間違いありません。
先発と松井を繋ぐ牧田やブセニッツの活躍はもちろんの事、津留崎や池田といった若手投手が台頭してくると、優勝も現実的になるのではないでしょうか。
楽天の日本一を東北のファン全員が期待しています!
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