プロ野球2020順位予想のまとめ
今回はセイバーメトリクスから「WAR」を用いて今シーズンのプロ野球順位予想をご紹介したいと思います。
「WAR」とは選手の貢献度を野手なら走攻守、投手なら投球において表す指標となります。選手個人を数値化し、その合計値で各球団の戦力を図りながら、2020年のプロ野球順位予想をご紹介していきます。
WARランキングから見るセ・リーグ順位予想
【2020セ・リーグ順位予想】
1位 | 巨人38.7 |
2位 | 中日36.6 |
3位 | 広島36.4 |
4位 | DeNA34.5 |
5位 | 阪神31.5 |
6位 | ヤクルト31.0 |
反映している数字は2019年に出場かつWARの増減がある選手を対象。
WARが0の選手、1軍未出場、新外国人は今回の予想ツールから対象外とします。
1位予想には昨年のセ・リーグ覇者の巨人。
今シーズンは投手の山口俊が米メジャーリーグに移籍し、かなりの戦力ダウンかと思われましたが、それでも投手+野手の合計値がトップにランクイン。
現有戦力の坂本、丸、岡本、菅野など充実した陣容がトップを死守したと言えます。
今回、対象外の新外国人、サンチェス、パーラの活躍や若手の戸郷などの飛躍によっては昨年以上の強さを発揮するかもしれません。今年も巨人を中心にセ・リーグは展開していきそうです。
少し驚きだったのは中日の2位予想。
昨シーズンは5位で伸び盛りの若手が多い中日ですが、WARではAクラスに入りました。
根尾のブレイクやキャンプで評価の高い、ドラフト1位の石川などの台頭によっては、今シーズン、セ・リーグのダークーホースになり得るチームとなるでしょう。
他チームで注目は4位予想のDeNA。
やはり、主砲の筒香のメジャー移籍はかなりの痛手ではあります。
野手だけで見るとWARは9.4。
12球団中11位と低い数値になっています。
ソト、ロペス、宮崎の主力の成績に加え、佐野や新外国人のオースティンがどれだけ穴をカバー出来るかに注目。
また、打順の組み替えなど奇策を出し、度々驚かせるラミレス監督の「策士」としての手腕に掛かる部分も大きいのではないでしょうか。
WARランキングから見るパ・リーグ順位予想
【2020パ・リーグ順位予想】
1位 | ソフトバンク45.4 |
2位 | 楽天45.1 |
3位 | 西武41.8 |
4位 | ロッテ40.4 |
5位 | 日本ハム34.7 |
6位 | オリックス28.9 |
まずパ・リーグの数字を見るとセ・リーグでは1チームも無かった40の数値を、4位までが超えるという結果が出ました。
7年連続パ・リーグが日本シリーズを制する、最近の「パ高セ低」を顕著に示す数字ではないでしょうか。WARでも両リーグの現在の力の差が歴然と表れています。
1位予想はソフトバンク。
やはり、といか日本シリーズを3連覇したチームはWARでも12球団トップの数字。
盤石の投手陣も、28.8で12球団トップ。
今年も「育成枠のソフトバンク」から投手の尾形が出現!
オープン戦で伸びのあるストレートで快投を連発。
気持ちを前面に出すスタイルで、中継ぎで今シーズンは活躍が見込めるでしょう。
千賀、甲斐、石川など次々と育成枠からスターを輩出。
打線ではヤクルトからバレンティンを獲得し、育成、適材適所の補強と、もはや隙がないチームとなっています。黄金期はまだまだ続きそうです。
注目の2チームは2位予想の楽天と4位予想のロッテ。
両軍の間では、オフシーズンで計7人の移籍を繰り広げました。
楽天には鈴木大地、涌井、酒居の3選手、ロッテには美馬、小野、ハーマン、西巻の4選手が加わりました。
この「大移動劇」がどんな結果を生むのか、今から戦いが待ち遠しいです。
プロ野球2020順位予想のまとめ
WARで戦力を分析すると、パ・リーグが上位の4位まで独占。
中でもソフトバンクは抜きん出た存在です。「球界の盟主」と言えば今まで巨人でしたが、今後は「令和の盟主」としてソフトバンクが君臨していくでしょう。