2019年シーズン最下位に終わったオリックスバファローズ。
投手陣では最高勝率の山岡泰輔投手、最優秀防御率の山本由伸投手と若手の2枚看板が躍動しました。
しかし打線の方は得点数が544点で最下位となかなか投手に援護点を与えることができませんでした。
とくにステフェンロメロ選手(楽天へ移籍)が故障で離脱した際には吉田正尚選手1人に頼
りきりといっても過言ではなかった様に思います。
そんな中でシーズンオフにはメジャー14年で通算1939安打、282本塁打、ゴールドグラブ
賞4回のアダムジョーンズ選手を獲得し吉田正尚選手と打線の中軸を築いてくれることと
期待しています。
そんな中で今回は2020年シーズンのバファローズ打線のキーマンとして2年目の中川圭太選手をあげたいと思います。
史上初ルーキーで交流戦首位打者
2019年開幕当初は2軍スタートでしたがファームで結果を残し4月後半に1軍へ昇格。
昇格当初は途中出場が多かったですがチャンスを掴み徐々にスタメンに名を連ねることも増
えていきます。
特筆すべきは交流戦。打率.386で見事首位打者に輝きました。
シーズンを通して打率.288を記録
月間打率を比較していくと3〜4月.368、5月.269、6月.357、7月.167、8月.315、9月.282
と夏場に1度調子を落としたものの8月には修正し111試合と多くの試合に出場しました。
ルーキーながらもシーズンの中で修正できるというのは魅力的で調子の波が小さく首脳陣
からすれば計算がしやすい選手なのではないでしょうか。
また2019年はサードを始めファースト、ライトなど多くのポジションを守りました。
負担も多かったと思いますがそんな中でも結果を残すことができました。
打席の中で球数を稼ぐことができる中川選手は打率以外にも打席の中で球数を稼ぐことができます。
2019年シーズンでは396打席のうち214打席で3球以上投げさせています。
また初球打ちでは打率.359とまさに好球必打で甘いボールを選んで打っていると言えます。また状況に応じて打つカウントも変えている様に思います。
2020年シーズンはサードのレギュラーを!
中川選手に2020年期待することはサードのレギュラーを奪取することです。
オリックスバファローズは長らく生え抜きのサードが出てきておらず、ここ最近では小谷野栄一選手(現オリックスバファローズ2軍打撃コーチ)がレギュラーと言える選手ではないかと思います。
2019年は西野真弘選手や頓宮裕真選手、小島修平選手が主にサードを守っていましたが故障や不調によりレギュラー獲得とはなりませんでした。
頓宮選手は2020年シーズンからキャッチャーに再転向することとなり打力で期待できるのは中川選手だと思います。
中川選手は2020年先述した様に多くのポジションを守った中で失策0と安定した守備力もあります。
今シーズンは2番中川選手の構想も!
春季キャンプ前より3番吉田正尚選手、4番アダムジョーンズ選手の構想を西村監督が表
明しており注目されていたのは、クリーンナップの前の2番とクリーンナップのもう1枠5
番です。
5番にはシーズンオフにプエルトリコで武者修行に励んだT―岡田選手やスティーブンモヤ選手、さらに新外国人のアデルリンロドリゲス選手とファーストを守る3選手の熾烈な争いとなりました。
紅白戦を進める中で西村監督が明かしたのは2番中川選手の構想。
ここ数年2番強打者論が囁かれる中、オリックスバファローズは犠打ができる選手を2番に並べることが多く1・2番の出塁率が伸び悩み、吉田正尚選手の前に走者を置くことができなかったです。
そのため得点数も伸び悩んでいました。
中川選手が2番に入ることで、状況に応じたバッティングができ犠打以外でランナーを進め
ることができ、無死1塁から無死1・3塁などビッグチャンスが訪れるという期待も持てます。
初回からこの様なチャンスを作り吉田正尚選手、アダムジョーンズ選手の中軸に回すこ
とができれば得点数が激増するのではないかと思います。
2年目のジンクスをはねのけて中川選手には2番サードを1年間張り続けてもらえるよう期
待しています。
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