山下航汰の挫折と育成ドラフト指名の理由

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読売ジャイアンツ

2年連続のセ・リーグ制覇、そして2012年依頼8年ぶりとなる日本一を目指す巨人。このキーマンとして欠かせない選手がいます。

それは、今年が入団2年目となる山下航汰選手です。

山下航汰選手は、2018年の育成ドラフト1位指名で巨人に入団。

3軍から早々に2軍に上がると、イースタン・リーグでは巨人のクリーンナップに座り安打を量産しました。

結果、打率.332で首位打者を獲得。高卒1年目でファームの首位打者というのは、中日の高木守道さん、オリックスのイチローさんのみ。史上3人目の快挙でした。

 

ちなみに、高木守道さんは2代目ミスタードラゴンズと呼ばれた名選手。

盗塁王を3回獲得しているほか、2塁手としては歴代最多となる236本の本塁打を放っています。

選手としてでなく、中日の監督も務めました。

イチローさんについては、ここで改めて語る必要はありませんよね。

このような超一流選手と肩を並べる成績を残した山下航汰に今、注目が集まっているのです。

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山下航汰選手の高校時代

山下航汰選手は、群馬県の高崎健康福祉大学高崎高校出身。

健大高崎高校は、甲子園出場6回を数える強豪校で、チームスローガンは「機動破壊」。超積極走塁で盗塁を武器に旋風を巻き起こしました。

この健大高崎高校において山下航汰選手は、高校1年時から4番に座り活躍。県予選では5試合連続本塁打を放って群馬県記録を樹立。さらに甲子園では1大会で2本の満塁本塁打を放つなど注目を集めました。

健大高崎 山下航汰・満塁ホームラン(福井工大福井戦/第89回センバツ 2回戦)

なお、山下航汰選手の高校通算本塁打はなんと75本

松井秀喜さん、清原和博さんや、今年メジャーに渡った筒香選手といった歴代のホームランバッターを大きくしのぐ本数です。

さらには、山下航汰選手は高校時代に三振を10個しか喫しておらず、高校通算の公式戦打率は.385と極めて高いです。長打力だけでなく、非常に高度なコンタクト能力をも持っていることがわかります。

山下航汰の挫折選手

一見すると華やかに見える高校時代ですが、じつは山下航汰選手は挫折も経験しています。

甲子園で2本の満塁本塁打を放ち時の人となった高校2年センバツ大会後、山下航汰選手はBチームに降格させられてしまったのです。

この理由は明確。当時の山下航汰選手は好不調の波が激しく、打てなかった際は声を出さなくなるなど態度にも出てしまっていたんだとか。こういった姿勢を正すべく、Aチームから外されてしまったそうです。

ベンチにも入れずスタンドで応援するという屈辱を味わった山下航汰選手はその後、野球への取り組み方を見直し、先頭に立って声を出すようになりました。

技術も磨き上げ、Aチーム再昇格。感情を制御する術を学んだ山下航汰選手は、その後さらに本塁打を量産。全国屈指のスラッガーとしてその名を全国に轟かせたのでした。

山下航汰が育成ドラフト指名の理由

山下航汰選手の同学年には、現中日の根尾選手、現広島の小園選手、現千葉ロッテの藤原選手といった錚々たる実力者が揃っており、いずれもドラフト1位指名を受けました。

一方の山下航汰選手は、巨人の育成ドラフト1位指名。

各プロ野球球団は、1、2軍合計で支配下選手を70名までしか置くことができませんが、将来的な支配下登録を目指せる有能な選手を育成選手として登録することができます。

これが育成ドラフト制度であり、山下航汰選手は通常のドラフトではなく、この育成ドラフトとしての指名だったのです。

このことは、各プロ野球球団からの山下航汰選手への評価が高くなかったということを意味します。高校通算75本塁打を放った打棒への評価は、どこへいってしまったのでしょうか。

山下航汰選手がドラフト指名ではなく育成ドラフト指名という低評価に甘んじた理由は2つ。「守備力の低さ」と「平凡な走力」であるといわれています。

山下航汰選手は健大高崎高校時代は1塁手兼外野手。

その守備力の評価はあまり高くなく、特に外野守備時における肩の弱さが指摘されていました。

実際、巨人入団後には、2軍の村田コーチから「守備はバイトレベル」とまで酷評される始末。山下航汰選手の守備力が低いという評価は本当だったようです。

 

走力の平凡さについてですが、山下航汰選手の高校時代の50メートル走は6秒3。6秒を切ることが俊足と見られている野球の世界ではありふれたタイムです。

 

また、高校当時における山下航汰選手の1塁到達最速タイムは4.30秒。これは、同学年のスター選手である根尾選手の4.26秒、小園選手の3.98秒、藤原選手の3.83秒よりも遅い数字でした。

このように山下航汰選手は、「守備力の低さ」と「平凡な走力」という2つの理由により、育成ドラフト指名に甘んじたと考えられます。

山下航汰選手への期待

山下選手への期待は非常に高く、今季は1軍定着のみならず、レギュラー獲りも近いといわれています。

前述のとおり、山下航汰選手の守備力を酷評した村田2軍コーチですが、ことバッティングに関しては手放しの褒めよう。「今まで見てきた新人の中で一番いいバッター。ボールにコンタクトする能力は筒香より上」と絶賛しています。

 

2020年1月の自主トレからは、巨人の主軸・丸選手に弟子入りした山下航汰選手。マシンでのバッティング練習では丸選手から多くのアドバイスを受けていました。

 

ところで、丸選手といえば、試合中のベンチで投手の癖や傾向などをまとめている「丸ノート」が有名です。じつは山下航汰選手もファームでの試合中にノートをつけていました。丸選手のアドバイスを受け、「山下ノート」はブラッシュアップされていくことでしょう。

また、山下航汰選手は課題の守備について、外野守備の名手である亀井選手から指導を受けています。さらには、原監督からはポスト阿部候補の1人として、一塁手としての起用も匂わされています。守備面での問題がクリアされれば、1軍スタメンはより現実的なものとなります。

ちなみに、山下航汰選手を獲得するよう巨人首脳陣に進言したのは、当時の担当スカウトだった木佐貫2軍コーチ。木佐貫コーチの審美眼が証明されるのは、もう目前です。

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